ブラックボードが最新の寄附調査レポートを発表

米国でモバイルやオンラインの寄附プラットフォームを提供しているブラックボード社が「慈善寄附レポート:2013年に非営利団体はいかに資金調達を行ったか」というレポートを発表しました。

このレポートの対象となっているのは、ブラックボード社のサービスを利用している4,129の非営利団体です。このため、この調査レポートが、米国の非営利団体セクター全体の動向を反映しているわけではない点に留意する必要がありますが、以下の通り興味深い傾向が明らかになりました。

1)2013年に寄付額は4.9%増加。オンライン寄附のみでは13.5%増。
2)2013年には、オンライン寄附が全寄附の6.4%を占める。
3)大規模な非営利団体が寄附全体で最も伸び率が高いのに対し、小規模の非営利団体はオンライン寄附の伸び率が最も高い。
4)国際関係分野での非営利団体が寄附全体で最も伸び率が高い(13.2%)のに対し、宗教団体が設立した社会福祉などの非営利団体がオンライン寄附で最も伸び率が高い(18.1%)。
5)寄附全体の3分の一以上が第4四半期になされている。12月の寄附が最も高い(17.5%)。

この中で、最も注目すべき点は、小規模非営利団体がオンライン寄附を活用しているという傾向でしょうか。米国の場合、大規模の非営利団体は専属のファンド・レイジング専門家を擁し、そのネットワークを駆使して大口の寄附を募ったり、ファンド・レイジング・イベントで大規模に資金を集めたりすることが出来ます。このような人的余力もネットワークもない小規模非営利団体が、少ない予算で効果的に寄付を集めるにはオンライン寄附を活用することが合理的だということではないかと思います。これは、日本の非営利団体についても当てはまりそうですね。

レポートは、以下のサイトから無料でダウンロードできます。

https://www.blackbaud.com/files/resources/downloads/2014/2013.CharitableGivingReport.pdf

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