グローバルに広がるShared Value Initiative

CSRからCSV (Creating Shared Value)へ、というスローガンを掲げて立ち上げられたSVI (Shared Value Initiative)が、活動を活発化させています。2015年にはサミットを開催し、さらにコンサルタント向けのトレーニング・プログラムも始まりました。グローバルな企業が、そのリソースを活用して社会に貢献していくというビジネス・モデルは、ますますその存在感を高めつつあります。

そのSVIが、フォーチュン誌と連携して、CSV活動のトップ50企業をセレクトしました。The Fortune Change the World Listとして公開されたリストには、各企業のユニークなCSV活動が紹介されていて興味深いです。

トップは、貧困層向けのオンライン・バンキングで、開発途上国における金融包摂に革命を引き起こしたボーダーフォン。第二位は、GoogleブックスやGoogleアカデミックスなどで知識の共有を推進し、近年はGoogleアースを使って地球温暖化による海面上昇や極地の氷山減少を視覚化して気候変動問題への取り組みを促すなど、積極的に社会貢献活動を担っているGoogle。そして、第三位は、プリウスでハイブリッドをスタンダード化させ、ミライで水素自動車のスタンダード化に取り組んでいるトヨタ・・・・と、ユニークな企業活動が紹介されていきます。

リストには、このようなグローバル企業のみならず、インドでマイクロ灌漑システムの導入を通じて農業生産の向上を目指すJain Irrigationや、マイクロファイナンスの推進者であるグラミン・バンク、アフガニスタンで携帯電話の普及に取り組むRoshanなど、ローカルな企業も紹介されています。まさに、ビジネスを通じたソーシャル・イノベーションの事例集で、読み応えがあります。

このリスト、残念ながら、日本企業はトヨタ一社だけでした。でも、日本でも多くの企業が意識するしないにかかわらず、社会的な課題に取り組んでいるはず。もっと自身の社会貢献活動をグローバルに発信して、このリストが拡大された暁には日本企業がさらにリストアップされていることを期待したいです。

http://sharedvalue.org/profiles-fortune-change-world-list

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