GuideStarが新たな成果指標イニシアチブを立ち上げ!

米国NPOのレーティング機関として大きな影響力を持つガイドスターが、「プラチナ」という新たな成果指標プラットフォームを立ち上げました。プレスリリースによると、NPO評価の世界を「アウトプット評価」から定量的な「アウトカム評価」へと転換させることで、セクター全体の信頼性を高め、寄附市場を一層拡大させる大きな一歩となることが期待されるとのことです。

「プラチナ」の基本的なメカニズムは以下の通りです。

1.参加したいNPOは、Common Results Metricsというデータベースの中から、自分たちの活動に即した成果指標を選択します。成果指標は既に700件が登録されており、現時点における主要なNPO活動領域を網羅していますが、NPOが新たに自分たちの活動に即した指標を加えることも可能です。

2.選択した複数の成果指標のセットを自分たちの固有の成果指標としてそれぞれのレーティングサイトのプラチナ欄に登録します。

3.後は、進捗状況をこの成果指標に記載していくだけです。進捗状況は、ウェブ上で公開されます。

4.なお、プラチナに登録したNPOは、透明性に関するガイドスターのプラチナ認証をあわせて受けることが出来ます。

メトリックスはウェブサイト上で公開されています。基本的には、IRISメトリックスから汎用性の高いものを選んできたという印象です。今後、NPOが独自の指標を追加していくことで、さらに充実していくことでしょう。

ガイドスターによると、プラチナ立ち上げ後、48時間で500以上のNPOが登録したとのことです。これがスタンダード化すれば、登録しないことにより寄付金額の減少の恐れがあるため、どこかのタイミングで雪崩的な登録が起きるかもしれません。

ただ、一方で懸念もあります。同一の成果指標を使っているNPO間では、この数字を使ってベンチマークがはじき出されます。これは、一般に公開されるので、どうしても規模が大きい団体がよく見えてしまいます。この結果、質を犠牲にして量に走るNPOが出てくる恐れは十分にあります。定量化した結果、質の部分がおろそかになることはレイティングの宿命ですが、ガイドスターの場合、寄附額と直結する可能性があるので問題は重大です。これ以外にも、おそらくいろいろな議論が出てくるでしょう。

日本でもインパクト評価の導入が本格的に議論されはじめています。ガイドスターの今回の試みは気になりますね。今後、運用状況と非営利セクターの反応を注視したいと思います。

http://learn.guidestar.org/platinum

【追記】
Nonprofit Quarterlyが早速記事を掲載しました。悪評が高かった「管理費の割合」に替えて、「成果指標」を組織の効率性や効果を図る指標として導入したことを評価し、NPOセクター内で成果指標に関する議論が深まることを期待するという内容です。ただし、このプラチナ・レベルでの情報入力を出来るだけ多くのNPOが実施出来るよう工夫する必要があるとしています。まずは歓迎ということでしょうか。記事は以下からご覧頂けます。
https://nonprofitquarterly.org/・・・/guidestar・・・/・・・

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