FinTechを通じた金融包摂:Lenddo

日本でも盛り上がっているFinTech。日本での関心はもっぱら大手銀行のリテイル・サービスの改善が中心ですが、海外ではFinTechを通じた金融包摂の促進も積極的に取り組まれています。

例えば、オミディヤ・ネットワークが支援してきたシンガポール発スタートアップのLenddoは、フェイスブック等のソーシャル・メディアを最大限に活用した新たなクレジット・スコア構築システムです。

Lenddoは、ユーザーに、スマホ上で利用できるスコアカードを提供します。このスコアカードは、スマホによる決済情報やソーシャル・メディアの各種情報を集積し、独自の手法でこれをクレジット・スコア化します。このスコアは、既存の金融機関によるクレジット・スコアを補完します。この結果、ユーザーは、従来以上のローンや、クレジット・カード購入が可能となります。

Lenddoは、設立から4年で既に世界20カ国に導入されました。アジアでも、インドやフィリピンなどで拡大を続けています。Lenndoを導入すれば、中小企業やマイクロ企業のオーナー達が、今までアクセスできなかったローンにもアクセスできる道が開かれます。また、貧困層の購買能力も改善されるでしょう。さらに、今後、P2PレンディングやB2Bレンディングのプラットフォームが拡大していけば、そこでもLenddoのクレジット・スコア情報が利用されることになります。

もちろん、Lenddoのシステムは、プライバシーの問題にも深く関わります。その意味で、今後の発展のためには、ユーザーのプライバシー保護や適切なクレジット・スコア付与などのルール作りも不可欠です。しかし、LenddoのようなFinTechが、金融包摂の可能性を大きく広げ、結果的にファイナンシャル市場の拡大に寄与していることは、日本でもっと議論される必要があると思います。このテクノロジーは、先進国の格差・貧困対策にも応用可能です。

https://www.lenddo.com/index.html

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