コミュニティ財団の資金調達戦略

コミュニティ財団は、どのような形で資金を調達しているのでしょうか。もちろん、その基本は、コミュニティのフィランソロピストからの寄附です。しかし、ドナー・アドバイズド・ファンドや他のツールの重要性を無視することは出来ません。

特に、ドナー・アドバイズド・ファンドについては、寄付者の裁量の余地が大きいため、近年、大きく発展しました。その発展を支えているのが、ファイナンシャル・コンサルタント。ほとんどすべてのコミュニティ財団は、ファイナンシャル・コンサルタント向けの資料を用意しており、彼らがクライアントと接するときに、それぞれの財団のドナー・アドバイズド・ファンドを紹介してくれるようにしています。その背景には、コミュニティ財団と地元金融機関の良好な協力関係があります。

これに、広く一般市民からの寄附を募るパブリック・ファンドを加えることで、コミュニティ財団は多様な資金源からの資金調達を可能にしています。日本でも寄付金調達が議論されていますが、米国コミュニティ財団のように、多様な資金の受け皿を用意し、ターゲットに応じて様々なアプローチを行う手法はもっと研究されてよいと思います。

ご参考までに、ボストン財団のドナー向けサービスサイトをシェアします。彼らは、国際的な寄附のコンサルティングも行っています。

http://www.tbf.org/giving/donor-services

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