営利か非営利か、それが問題だ。。。

社会的企業を通じたソーシャル・インパクトを目指す人にとって、組織形態を非営利とするか、営利とするかは、最初の大きな課題になります。前回紹介したHBRのサイトで、Embraceという幼児向けのプログラムを立ち上げた起業家が、この問題を取り上げていて面白いので紹介します。

彼によれば、非営利団体は、こういう社会的問題を扱うのにふさわしい法人格だけれども、スケールアップするための資金調達に時間がかかりすぎるという難点があるとのこと。財団との交渉も正直、手間も暇もかかります。また、事業は、いずれにせよ一定の受益者負担を求めるので、非営利という法人格では制限があります。営利団体にすると、ヴェンチャー・キャピタル・マーケットを通じた資金調達が容易な上に、事業収入の処理も楽です。他方、営利であるということで、財団や寄付者へのアクセスは閉ざされます。

ということで、彼の結論は、非営利を基本としつつ、事業部門については営利として独立させれば良いというもの。非営利の本体は、財団から資金を調達して事業評価や調査、事業戦略立案などに特化し、営利部門は、ヴェンチャー・キャピタルからの資金と販売収入で事業を拡大する、というものです。結局、非営利か営利かという問題は理念的な問題ではなく、インパクトを目指す上で、どういうメリットがあるかという実践的な問題なんですね。

日本の公益法人制度も収益部門から非営利部門への資金移転が認められるようになりました。これから、こういうハイブリッド型の法人が主流になっていくのかもしれません。

http://blogs.hbr.org/cs/2013/02/should_your_business_be_nonpro.html

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