お笑いが世界を救う?:英国コミック・リリーフの挑戦

1985年、英国BBC Oneは 、スーダンのエチオピア難民キャンプにおいて英国の主要なコメディアンによるチャリティ番組を放映しました。当時、エチオピア難民は、深刻な飢餓にさらされていました。衝撃的な映像と、コメディアン達の熱いパフォーマンスに支えられて、巨額の寄附金が集められました。この資金に基づいて設立されたのが、コミック・リリーフです。

彼らは、その後も、「赤鼻の日」や「スポーツ・リリーフ」などのファンド・レイジング・イベントを通じて資金を集め、様々なグラントを行っています。英国内では、ドメスティック・バイオレンスや人身売買の被害を受けた若者支援、海外では、アフリカの都市スラム住民支援やHIV/AIDS支援などなど。支援額は、2012 年で約8650万ポンド(約130億円)と巨額です。

コミック・リリーフのミッションは、エンターテイメント・パワーを通じて世界に肯定的な変化をもたらすこと。日本でもチャリティ番組がありますが、コミック・リリーフのように、財団を設立し、安定的に資金調達をしながら支援を行うシステムには学ぶべき点が多いと思います。何より、笑いを通じた支援というコンセプトがよいですよね。ウェブサイトもとても楽しいのでぜひ覗いてみて下さい。

http://www.comicrelief.com

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