オピニオン」タグアーカイブ

財団の「永続性」を巡る議論

財団は基本的に、資産の維持を至上命題とします。基本資産を取り崩してまで事業を拡大するという選択肢は、通常あり得ません。その意味で、財団は「永続的」な存在と見なされてきました。しかし、最近、この問題に異議を唱える議論が米国で始まりました。財団の基本的な性格に関わるこの議論、興味深いので紹介しておきます。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

クラウドファンディング業界における非営利の意味を考える

言うまでもなく、クラウドファンディングはソーシャル・セクター団体にとって強力な資金調達ツールであり、その重要性はますます高まりつつあります。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

海外におけるソーシャル・ファイナンスの最新動向を知る一冊

この情報ボックスの主なテーマの一つは、社会的インパクト投資や社会的インパクト債など、スケールやインパクトを志向するソーシャル・セクター団体をターゲットとしたソーシャル・ファイナンスの最新動向を紹介することです。この情報ボックスを開始したのは、私が2012年にジョンズ・ホプキンス大学市民社会研究所で客員研究員として滞在している際、海外で急速に拡大しつつある新たな手法をぜひ日本の方々に広く知っていただきたいと考えたからです。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

社会的インパクト債のさらなる発展のために

ここに来て、社会的インパクト債に関する様々な記事が米国の主要紙を賑わせています。ブルッキングス研究所が、今日、大規模なシンポジウムを開催することや、各州で新年度の社会的インパクト債の案件が公表されたことが影響しているようです。内容は、かなり一般的なものですが、今後は、さらに専門家も加わって密度の濃い議論を展開してほしいと思います。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

社会的インパクト投資の2016年のビッグチャンス

G8社会的インパクト投資フォーラムの基礎資料となった「社会的インパクトを投資可能にする」(https://www.spf.org/publication/detail_15838.html)の著者マクシミリアン・マーチンが、2016年に社会的インパクト投資が発展する可能性のある4領域についての論考を発表しました。彼は、「インパクト・エコノミー」という考え方を提唱していて、非常に視野の広い議論を展開する人なので、なかなか説得力のある議論を展開しています。おそらく、社会的インパクト投資が今後大きく伸びる分野はこの4つになるでしょう。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

エビデンス再考

オバマ政権のレガシーの一つは、おそらく「エビデンスに基づく政策」を強力に推進したことにあります。社会革新基金(SIF: Social Innovation Fund)や近年の成功報酬債(PFS: Pay For Success Bond)では、RCT(Randomized Controll Test)が積極的に導入され、これが資金提供の重要な指標となっています。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

社会的インパクト債第一号事業の最終評価報告書が公開される

ここ数年で急速に拡大し、英米のみならず、オーストラリア、カナダ、韓国など世界各地で導入が進められている社会的インパクト債(SIB)。この第一号事業は、英国のピーターバラ刑務所の再犯予防事業でした。この事業については、既に成果報告やパフォーマンス報告が公開されていますが、昨年末に法務省が委託した最後の評価報告が公表されました。これに関連し、英国の市民社会メディアが辛口の論考を掲載しています。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

ユヌス氏インタビュー

アライアンス・マガジンが、ユヌス氏へのインタビュー記事を無料で公開しているので読んでみました。言うまでもなく、グラミン銀行を立ち上げてマイクロファイナンスの手法を国際的に認知させたあのユヌス氏です。彼の本は日本でも様々なものが出版されていますが、インタビューは、シンプルな言葉で彼の考え方が表現されていて興味深いです。ポイントだけ紹介すると。。。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

ゲイツ財団と「20世紀型助成財団モデル」の将来

朝日新聞が日本国際交流センター他の協力を得て、ビル・ゲイツ氏を日本に招き、講演会や対話事業などを行いました。これは、今年開始された「寄付月間」とも連動しています。これを機に、日本でも「フィランソロピー」という言葉が定着し、寄付や助成財団の活動がさらに活発化することを期待したいと思います。ビル・ゲイツ氏の一連の発言は、本当に深いメッセージが込められているので、ぜひ記事をお読みいただければと思います。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather

ザッカーバーグ氏のフィランソロピーモデル(続々編)

ザッカーバーグ氏のフィランソロピーに関するさらなるコメントです.

12月4日に、ザッカーバーグ氏自身のメッセージがポストされました。これによると、「財団を作ったら、その時点で免税になるけれど、財団には制約がある。自分たちにとって最も重要なものは、ベストの仕事を行う組織に資金を提供する柔軟性にある。その組織がどのような法人格を持っているかは関係ない。もちろん、LLCの場合、キャピタルゲインに課税されるけど、自分たちは払うつもりだ。」ということでした。 続きを読む

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather