経済的な指標だけで生活の質を測定することは出来ません。人々の生活の質は、男女の平等、所得の平等、住居、職、ワーク・ライフ・バランス、将来の保証、社会的つながり、健康、教育と職業訓練、環境、市民参加とガバナンスなど様々な要因によって規定されます。
OECDが発表したHow’s Life? 2013報告書は、このような観点から、OECD加盟国の生活の質を統一の基準に基づいて測定してみようという試みです。以上に挙げた指標に基づいて、各国の生活の質を比較しています。
経済成長だけが人々の生活を豊かにするわけではない、ということは主要先進諸国の共通の認識になりつつあります。これをどのように達成するのか。OECDのこの試みが指標化され、各国の政策に組み込まれていけば、その回答は自ずと明らかになってくることでしょう。報告書は以下のサイトで閲覧できます。