Youth Philanthropy:若者の寄付活動を支援・促進する

寄付やボランティアが社会に広がるためには、若い頃からこういう活動に慣れ親しんでいるのが一番です。ボランティア活動に参加するのはもちろん重要ですが、たとえば、自分たちで寄附金を集めたり、あるいはグラント・メイキングの活動に参加したり出来れば、たぶんその楽しさと重要さを実感として理解できるはずです。こういう経験は、その後の人生においても大きな影響力を持つことでしょう。

米国財団センターが2014年に発表した報告書「若者のフィランソロピーを促進するための基盤構築」は、世界でどのようなプログラムが行われているのか、さらに若者のフィランソロピー活動を拡大するためには、何が求められているのかを分析していて興味深いです。

これによると、全世界で、2001年から2013年の間に、若者のグラント・メイキング・プログラムが900件見つかったとのこと。また、非営利組織の若者フィランソロピー・プログラムから、若者で審査委員会を構成した財団、大学をベースにしたグラント・プログラム、若者フィランソロピーをテーマにした会議や情報リソースなど、多様なプログラムが発展していることが分かりました。

この中には、米国のペニー・ハーベストが小学校で行っている、実際に寄附金を集めて助成するまでを体験させる寄付教育プログラムや、オーストラリアのキッズ・イン・フィランソロピーのように小中高校で、子供達がギビング・サークルを結成して寄付集めから寄付対象の選定、助成までを行うプログラムまで、様々なものがあります。

米国財団センターは、この調査報告に基づいてさらに情報を収集し、様々な情報リソースをウェッブ上で発信していくとのこと。日本でも、単なる座学ではなく、こんな形で寄付金集めから助成事業までを学べる体験型のプログラムが立ち上がるとよいですね。

http://foundationcenter.org/…/…/youth_philanthropy_2014.pdf…

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