米国で発売されたポケモンGoが爆発的なヒットになっています。既に、スマホの5%にダウンロードされ、スマホを片手に街を歩き回ってゲームをする人達が多数登場して社会問題になっています。立ち入り禁止地域に勝手に入り込んだり、歩きスマホで事故に遭ったりと、話題は尽きません。
このブームに便乗して、早速、米国のNPO業界がポケモンGoの活用法について議論を始めました。既に、一部の美術家や博物館では、ツイッターなどでPoke-Stopsが館内にいることを積極的に発信して入場者増を図ったり、あるいはPoke-Stopsの近くにボランティアを配置して広報を強化したりし始めているとのこと。特に、若い世代の取り込みを考えている機関は、重要な機会だと考えているようです。
ポケモンGoについては、もちろん、様々な議論があります。既に、ホロコースト博物館やアウシュビッツ記念館は、展示の内容に配慮し、プレイヤーが歩き回って館内の厳粛な追悼の雰囲気を損なうことのないようにとの声明を出しました。確かに、展示そっちのけでゲームに興じる人達は迷惑なだけです。
今後、ポケモンGoをどのように活用するかというのは、様々な事例が積み重なる中で徐々に合意が取れていくのでしょう。うまく活用できれば、NPOにとってはサポーターを増やす良い機会になるかもしれません。
さらに、このアプリの技術、例えばまちなかアートのプロジェクトやストリート・パフォーマンス・フェスティバルなどのアート・イベントの観客動員にも使えそうです。ゲームと寄付を組み合わせるなんてことも可能になるかもしれません。
新たなテクノロジーは、新たな機会と挑戦を生み出します。ポケモンGoがどんな未来をNPOに切り拓くのか、楽しみです。
https://nonprofitquarterly.org/…/pokemon-goto-opera-nonpr…/…