過去10年の業績評価の発展を振り返る

これも古い情報で恐縮ですが、ブリッジ・スパンの4月のブログで、NPOや社会的企業を巡る業績評価の過去10年間の発展を振り返る記事が掲載されました。まだまだ業績評価が制度的に定着していない日本にも参考になる点が多いと思いますのでご紹介しておきます。

■進歩した点
1.管理費の割合だけを見る評価から達成された成果の評価へ
2.イデオロギーにとらわれた評価から具体的な証拠に基づく評価へ
3.単独評価から協働に基づく「共有された評価」へ
4.単線的評価から複合的評価へ
5.外部評価から組織内のパフォーマンス評価へ
■さらに発展させるべき領域
1.長期的な成果により焦点を当てるべき
2.事業拡大に伴い評価も拡張すべき
3.プログラムの評価だけではなく、プログラムのパフォーマンスを可能にする組織要因や社会的コンテクスト要因にさらに配慮していくべき
4.業績評価に当たっては、サービス受益者の視点をより取り込むべき
5.財務・会計監査のみならず、「業績監査」により配慮すべき

一つ一つのポイントがそれぞれ膨大な論点を含んでいる、重要な指摘です。この10年間の大きな流れを旨くまとめています。日本における今後の評価手法の発展のためにもとても参考になると思います。

http://www.bridgespan.org/Blogs/Measuring-to-Improve/April-2013/Ten-Years-of-Performance-Measurement.aspx#.UfqZUhbN9jZ

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