YouTubeが米国で動画寄付カードサービスを開始

既に日本でも紹介され始めていますが、先月、YouTubeは、アップロードした動画を通じて、自分の支援したい非営利団体への寄付を募集できるサービスを開始しました。現時点では、米国のユーザーが米国の非営利団体に寄付をすることが出来るだけですが、Google社によると、今後、このサービスは世界中に拡大する予定とのこと。

私が理解した限りでのメカニズムは以下のようなものです(もしも間違っていたらすみません)。

たとえば、私が、ある環境保護団体の活動を支援したいと考えて、その環境保護団体の活動を紹介するビデオを作成し、これをYouTube上にアップしたとします。その際、寄付カードを加える設定にし、その寄付カードの対象団体として、この環境保護団体を指定します。そうすると、この動画の視聴者は、ワンクリックでこの環境保護団体に寄付が出来るようになります。寄付先は、検索エンジンを使って指定するという説明があったので、おそらくどの団体でもよいというわけではなく、予めGoogle社がデュー・ディリジェンスを行った団体だけが対象になるのではないかと推測されます。

なお、寄付は、実際にはYouTubeと提携しているNetwork for Goodという団体を通じてなされます。しかし、通常のオンライン寄付につきものの寄付手数料はGoogle社が負担するため、寄附金は全額対象とする団体に支払われるとのこと。寄附金の引き落としはGoogle Paymentをつうじてなされます。領収書はクレジットカードの引き落としで確認できます。

なお、寄附金額は、YouTubeアナリティックスでチェックできますが、寄附者の個人情報は投稿者には見えないようにしているとのこと。確かに、この部分は厳重なセキュリティが必要ですね。

このサービス、うまくいけば、YouTubeの億単位の視聴者から少額の寄付を集めることが出来ます。もしかすると、世界の寄付市場に革命をもたらすかもしれません。これは要注目なので、ぜひNetwork for Goodはこのサービスを通じた寄付動向のデータを公開してほしいものですね。また、日本のNPOも、このサービスが日本で開始される日に備えて、ファンドレイジング戦略を見直す必要がありそうです。

ちなみに、以下のサイトからYouTube Help Centerに入ると、日本語での解説も読むことが出来ます。

http://youtubecreator.blogspot.jp/…/transform-view-into-don…

Share MeFacebooktwitterlinkedinmailby feather