先日、シンガポールの社会的証券取引所の事例を紹介しました。このアイディアは魅力的ですが、日本で同じことをしようとした時に立ちはだかる膨大な規制と手続きと官僚機構との交渉を考えると少し気が重くなります。何かいい方法はないかな、と思っていたら、カナダのユニークな事例を見つけました。
SVXという団体で、オンタリオ州の支援を受けて、社会的投資家と、NPO、社会企業家、協同組合、エコビジネス等をつなげようというプラットフォームです。原理は、シンガポールと同じ。オンライン・プラットフォーム上に、審査を通過したNPO他をリストアップし、独自のレーティングで投資情報を投資家に提供します。また、投資レポートの作成などもサポートします。これにより、社会的投資家が、簡単に投資先を見つけることが出来るようになります。
結局、投資に伴うリスクを最小化し、かつ投資を行う上での取引費用を縮減することが、社会的投資を促進する上での最大のサポートなんだと思います。このために地方自治体が、中間団体を通じてプラットフォームを提供する、ということなら日本でも導入できそうですね。地元の産業振興に使えそうです。ご関心がある方は、ぜひサイトを覗いてみてください。
Share Meby