先日紹介したSVXの事例は、地方自治体が社会的インパクト投資に寄与する上で参考になるものでした。これに関連し、ペンシルヴァニア財務省が行っている「マイクロ・レンディング投資イニシャチブ」も面白い事例だと思います。
これは、ペンシルヴァニア州政府が、地元のコミュニティビジネス支援のために、コミュニティ開発金融機関(CDFIs:Community Development Financial Institutions)を通じて投融資を行うというプログラム。CDFIは、基本的に、コミュニティの貧困や環境、教育などを改善するための事業に資金を流していますから、このイニシャチブは、コミュニティ・ビジネスや社会企業、NPOに対する資金支援になります。
マイクロ・レンディングの最大の障害は、投融資の規模が小さいのでそれだけ管理コストがかかり、結果的に金利が高めになってしまうという点。このプログラムは、中間団体であるCDFIを利用することで、この問題を解決しています。私は、日本の地方行政についてはほとんど知識がないので、こういう試みが、日本でもなされているのか、あるいは可能なのかよくわかりませんが、検討しても良さそうなアイディアではないでしょうか。
ちなみに、ペンシルヴァニア州は、「大学キャンパス・エネルギー効率化基金」というユニークな試みも行っています。
http://www.patreasury.gov/savingLoanInvestmentPrograms-microlending.html
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