MIX Market:マイクロファイナンス団体の総合データベース

前の記事で、「マイクロファイナンスの最大の障害は、取引費用をいかに下げるかにある」と書きました。これは、マイクロファイナンス機関に対して、大規模金融機関が投資をする際にも当てはまります。もちろん、専門のコンサルタントや中間団体はあるのですが、それを使うにも費用はかかります。

では、いっそのこと、全世界のマイクロファイナンス機関の情報を集めて標準化し、データベースとして提供すれば良いじゃないか、という発想で生まれたのが、MIXMarket。少々重いですが、世界各国のマイクロファイナンス市場の動向やマイクロファイナンス機関のパフォーマンスを把握することが出来ます。これはすごいツールだと思いました。これがあれば、大規模金融機関は、マイクロファイナンス機関により投資しやすくなるのではないでしょうか。

余談ですが、このプロジェクトには、オミディア・ネットワークとゲーツ財団が協力しています。取引費用を下げることによりセクター全体を発展させるというのが、公的セクターの基本的な役割ですが、政府は、革新的な取り組みにリスクを負って取り組むことが出来ません。そこにこそ、フィランソロピーセクターが本領を発揮する部分がある、ということをこのケースが示していると思います。

http://www.mixmarket.org

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