フィランソロ・キャピタリズム

ビル・ゲーツの提案を受けて、エコノミスト誌のニューヨーク総局長マシュー・ビショップは、「フィランソロ・キャピタリズム」を公刊します。

内容は、ゲーツに代表される新しいフィランソロピストが、従来の個人寄附や財団活動とは異なる、市場原理を最大限に活用したフィランソロピー活動を展開しているというものです。従来型の財団の活動をほぼ全否定しようとしている点が気になりますが、ヴェンチャーフィランソロピー、マイクロファイナンス、コーポレートフィランソロピー、社会的インパクト投資・・・と、新しい動きをほぼ網羅してまとめているという点ではとても「役に立つ」本です。

しかし、やはり私には留保があります。なぜなら、ここで展開されている議論には、「参加」と「説明責任」という重要な視点が欠落しているからです。一握りの資本家やイノベーターが、社会のベストソリューションを提供できるというのは幻想でしかないのでは?というのが率直な感想です。いかがでしょう?

http://www.philanthrocapitalism.net

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