Sibosのセッションをもう一つ紹介します。タイトルは「社会貢献の未来(よりよい世界のための銀行)」。金融機関が、CSR活動や企業フィランソロピーとしてではなく、本業を通じて社会に貢献するにはどうすればよいか、がこのセッションで議論されるようです。確かに、社会的インパクト投資、マイクロファイナンス、ファイナンシャル・インクルージョンなどなど、金融機関がインパクトをもって社会に貢献する領域は、どんどん拡大しつつあります。NPOバンクやコミュニティバンクをいかに育てていくかや、地域の協同組合への低利・長期の融資をいかに確保するかも重要な課題です。
カジノ資本主義とも呼ばれるマネーゲームに奔走するのではなく、コミュニティに根ざした持続可能な発展にメインストリームの金融機関が目を向け始めたことを歓迎したいと思います。日本の金融機関も、ぜひこの動きに積極的に参加して欲しいですね。
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