「社会的インパクト投資」商品とは?

ブラックロック・ジャパンが「ブラックロック・インパクト株式ファンド」を日本初の「インパクト投資」商品として売り出しています。どんなものかと思ってサイトを覗いてみました。

同社のウェブサイトでは、社会的課題の解決と投資収益を同時に追求する「インパクト投資」が謳い文句で、インパクト投資の歴史まで紹介されています。

で、ファンドの具体的な投資先を確認したところ、上位はアップル、ファイザー、ジョンソン&ジョンソンなどの超優良上場企業が並んでいました。あれ?社会的企業やソーシャル・ベンチャーはどこに?

どうやら、ブラックロックは、通常、インパクト投資に必要とされる投資先のリサーチを「テキスト・マイニング」で自動化して行っているようです。「環境」「社会」など、社会的インパクト投資に関係する言葉を拾っているということでしょうか。

このアプローチ、今まで、社会的インパクト投資マーケットの発展に必要だとされてきた資金仲介機関やインデックスの標準化などの議論をあっさり無効化してしまったようですね。

あえて、これ以上のコメントは控えますが、「社会的インパクト投資」の発展の歴史をフォローしてきた者としては、ちょっと複雑な気分です。皆さんはどう思われるでしょうか?

https://www.blackrock.com/jp/strategies/about-impact

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