USSIF財団の新レポート

USSIF財団が、2016年版のレポートを発表しました。もともとは社会的責任投資を中心にしていたSIFネットワークですが、近年は、持続可能投資、さらにインパクト投資へとターゲットを広げています。

2014年版のレポートで「インパクト投資」に1章が設けられて驚いたのですが、今回の2016年版ではさらに「インパクト投資」への言及が拡大。特に、コミュニティ開発投資についてはかなり詳しい記述があります。やはり社会的責任投資やESG投資も、インパクト投資を無視できなくなってきたということでしょうか。

色々なポイントがあるのですが、特に注目したいのは、富裕層向けの資産管理サービス(Family Offices)が、積極的にインパクト投資をポートフォリオに加えようとしている点と、連邦政府がERISAという公的年金のFiduciary Dutyの条項を修正し、いわゆる非財務的指標に基づく運用を許容するようにした点。機関投資家と富裕層の資金が、今後、インパクト投資を含めたSRI投資やESG投資に流れ込んでくることが期待できます。

http://www.ussif.org/files/Publications/USSIF_ImpactofSRI_FINAL.pdf

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