インパクト投資を実践するアジアの資産家

社会的インパクト投資への投資家の大きな割合を占めるのが、資産家のファミリー・オフィスです。従来、英米が中心でしたが、ここに来てアジアの資産家層も参加するようになってきました

Barron’s Asiaの記事によると、RSグループのアニー・チェン氏は、「トータル・ポートフォリオ」アプローチを導入し、フィランソロピー活動と社会的インパクト投資活動を統合して運用しているとのこと。特に、グローバルな気候変動に伴う影響の緩和とこれへの適用という領域にフォーカスを当てた活動を行っています。

興味深いのは、過去5年半の運用実績が、年率5%に達している点。これは、グローバル・ベンチマークの5.2%をわずかに下回っているだけです。これは、フィランソロピー活動では、経済的リターンを期待できないという「俗説」に対する良い反証となっています。

アニー・チェン氏は、アジアの資産家達に積極的にアドボカシー活動を行っているとのこと。まだ社会的インパクト投資に参入するアジアの資産家の数は限られていますが、グローバルにアジアへの資産移転が進んでいる中、今後、この分野は急速に成長していきそうです。それは、同時にファミリー・オフィスにとってのビジネス・チャンスでもあります。

RS Group is a leader in impact investing in Asia with a 100% focus on making money from doing good.
BARRONS.COM|作成: ABBY SCHULTZ
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