先日紹介したブレッド&ローズ・コミュニティ基金のような参加型手法を取り入れつつ、社会変革実現のために活動しているコミュニティ基金を、米国ではオルターナティブ・フィランソロピーと呼んでいます。伝統的なフィランソロピーが、どちらかというとエスタブリッシュメントの富裕層による上からの変革(いわゆるプログレッシブ)を目指すのに対し、オルターナティブ・フィランソロピーは、コミュニティに根ざしたアクティビスト達による社会変革を目指す点が異なると言えるでしょうか。
Funding Exchangeは、こうしたオルターナティブ・フィランソロピー団体の全米ネットワークです。現在、16の団体が加入し、各地で、人権、LGBT、家庭内暴力、人種、環境などの問題に取り組んでいます。ベトナム戦争以来30年以上の歴史を持ち、「慈善(チャリティ)ではなく、変革(チェンジ)を」をキーワードに活動を続ける彼らは、米国フィランソロピーの中でもユニークな役割を果たしてきたと言えるでしょう。
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