グラント・クラフトが「グランティーとの良好な関係構築・維持:財団プログラム・スタッフ向けガイド」を発表しました。作成は、The Center for Effective Philanthropy (CEP)。CEPは、グランティーが財団の助成プログラムを評価するグランティー認知度報告というシステムを開発し、これを通じて、世界の主要助成財団のグラント・プラグラムの改善に貢献しています。今回のガイドは、これで集めたデータを基礎にしたもの。
伝統的な助成プログラムにおいて、専門的なプログラム・オフィサーの役割が成功の鍵を握っていることは言うまでもありません。他方、ネットワーク化・協働が進む現在、プログラム・オフィサーがグランティーと良好な関係を確立・維持することは、事業インパクトの拡大において決定的な意味を持ちます。
ガイドは、以下の各領域においてプログラム・オフィサーが留意すべき点をまとめています。
1)グランティートの強力な関係の形成
2)グラントを越えたサポートの提供
3)評価・報告プロセスをグランティーに役立つよう配慮
4)資金提供終了後も関係を維持
資金を出す側は、ともするとインテグリティを失ったり、グランティーとの垂直的な関係を構築しがちです。これは、助成財団の存在意義を損ねることにもなりかねません。こういう報告書が日本でも広く読まれる必要があると思います。
http://www.effectivephilanthropy.org/assets/pdfs/Working_Well_With_Grantees.pdf
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