米国では、NPO経営の高度化に伴い、NPO専門のコンサルタントと契約する機会が増えています。組織の見直し、戦略計画策定、資金調達、コミュニケーション戦略、評価、経営陣の円滑な移行、スタッフに対するコーチング、ソーシャル・メディアを活用したアウトリーチ戦略等、コンサルタントの専門知識を使ってキャパシティ・ビルディングを行うことはNPOの生き残りに不可欠な一部となりつつあります。
一方で、リソースが限られているNPOにとって、コンサルタントを雇うのはまだまだ敷居が高いのも事実。限られた予算の中で、最大限、効果的にコンサルタントを活用するかはNPOにとって大きな課題です。
Impact Risingは、このようなニーズに応えるために設立されたNPOコンサルティング専門の中間支援団体です。ウェブサイト上で、NPOがコンサルタントを雇う際に留意すべき事項やリクエスト・フォー・プロポーザルの作り方、一般的な予算の立て方などを丁寧に説明しています。また、コンサルタントに関する資料を掲載したり、ブログで様々なトピックを扱ったりすることで、NPOがより効果的にコンサルタントを活用するのを支援しようとしています。
日本も、今後、公益法人や社会福祉法人を含めた非営利セクターが、生き残りをかけて経営戦略の高度化を図らなければなりません。Impact Risingのようなシステムは、今後、日本でも検討される必要があるでしょう。
Share Meby