クロニクル・オブ・フィランソロピーが、2012年の米国のファンドレイジング予測を発表しました。対象が全米400の主要非営利団体に限定されていること、また、ファンドレイジングは、団体の個別事情(例えば、ゲーツやロックフェラーからの助成が新規に開始/打ち切りになったなど)に左右されるため、必ずしも一般化はできませんが、とりあえず目につく点をお伝えしておきます。
1)トップは、フィデリティ・チャリタブルの84.8%増。続いて、ヴァンガード・チャリタブル・エンダウメントの60.7%増。USチャリタブル・ギフト・トラストの15.1%増も含めると、ナショナル・レベルでのドナー・アドバイズド・ファンドの躍進が決定的なようです。これは、今後の主なトレンドになるでしょう。
2)シカゴ、サンフランシスコ、テキサスのコミュニティ・ファンドやコミュニティ・トラストの躍進が目につきます。他のコミュニティ・ファンドと比較して、どこに彼らの躍進の秘密があるのか、今後、分析する価値がありそうですね。
3)ヒューマン・ライツ・ウォッチの57.1%減は大きいですね。メジャーな助成団体が撤退したのでしょうか。それとも、アドボカシー団体の苦境を象徴しているのか。これも気になるところです。
まだまだ分析の余地はいろいろありますが、取り急ぎ。
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