先ほどの記事で、ドナー・アドバイズド・ファンドについて書いたので少しだけ補足します。ドナー・アドバイズド・ファンドというのは、日本の公益信託制度に近いものですが、寄付者の裁量の範囲が非常に大きい点が特徴です。寄付者は、信託財産の運用先と信託財産の運用収入の寄付先を自由に選択できますし、また、そのタイミングも自分で決定できます。信託する財産も、現金のみならず、不動産や有価証券も利用可能です。
米国では、この制度が、20世紀前半から、主にコミュニティ財団の資金調達手段として活用されてきました。90年代に入り、ドナー・アドバイズド・ファンドが正式に法制化されるに伴い、フィデリティやヴァンガードなどの商業金融機関が、ここに参入し、全国レベルでの資金獲得/運用を行っています。この資金調達の原動力となっているのが、資金運用コンサルタントで、フィランソロピー専門の資格も用意されています。
日本でも、寄付金額を社会的に拡大していくためには、こうした制度の導入が不可欠だと思われます。ドナー・アドバイズド・ファンドについて、さらに詳しく知りたい方は、例えば、以下のサイトが参考になります。
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