ブログで何度か紹介しましたが、シンガポールのImpact Investment Exchange Asiaという団体は、シンガポールに社会的証券取引所を設立すべく、現在、準備を進めています。この市場に「上場」すると、NPOはNPO債を、社会企業は社債や株式を発行することにより、資金の調達が可能になります。
NPOのスケールアップにとっての最大の障害は、営利企業と異なり、株式を発行することによる資金調達が困難なこと。社会企業は、株式を発行できますが、規模が小さく、また利益率が低いことから、一般市場への上場は困難です。社会的証券取引所は、こうしたニーズに応え、社会的インパクト投資に関心を持つ財団、個人投資家、機関投資家にターゲットを絞り、社会的企業やNPO独自のレーティング情報や投資レポートを提供することで、新たな資金の流れを確保しようという試みです。
日本のNGOや社会企業家も、将来、ここを通じて資金調達を考えても良いかもしれません。
Share Me
by 