テキスト寄附の現在:mGiveが2013年度調査報告書を発表

米国では、携帯電話やスマホのSMSを使ったテキスト・メッセージ寄附が一般化しています。SMSを使って、指定の宛先にテキストを送ると、自動的に口座から一定程度の寄附金が引き落とされ、自分が指定した非営利団体に寄附金が送られるというシステムです。寄附金額は、通常、一回あたり5ドルから10ドルが一般的です。調査を実施したmGiveは、この寄附システムのプラットフォームを提供している団体です。

調査によると、寄附手段のトップはウェブサイトを利用したオンライン寄附で、わずかの差でファンド・レイジング・イベントとテキスト寄附が続いています。テキスト寄附を使った寄附で最も人気が高いのはやはり災害支援団体で87.3%、続いて社会サービス50.6%、保健医療40.5%、動物愛護29.7%となっています。テキスト寄附キャンペーンは、一般にテレビやラジオ番組にテロップでテキスト寄附先を流して寄付を募るという手法を取るため、やはりニュース性の高い災害支援や、動物愛護のようなメディアでアピールしやすい領域でテキスト寄附が活用される傾向にあるようです。

面白いのは、25ドルから50ドル程度をテキスト寄附で寄附しても良いと考えると回答したのが85%となっていること。従来の5ドルから10ドル以外に、今後、寄付額に25ドルや50ドルと言ったオプションが加えられるようになるかもしれません。

日本では、東日本大震災時に、主要各社がデジタルコンテンツ販売という形で寄附を募りました。世界中の災害支援で広く活用されているテキスト寄附、日本でも導入が検討されるとよいですね。

https://mgive.org/PDF/2013mGiveTextDonationStudy.pdf

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