ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)についてのTEDトーク

熊沢さんのシェアを再シェア。SIBについてのTEDトークです。日本語字幕付。10分程度で基本的な概念を学ぶことが出来ます。

個人的にも、このトークを聞きながら、SIBの社会的意味について改めて発見がありました。SIBは、もちろん民間セクターからの投資資金をソーシャル・セクターに導入し、しかも公的資金の投入を減らす役割が期待されています。これが、財政赤字が深刻化する先進諸国において、民間セクターの資金を利用しつつ、ソーシャル・セクターを発展させて社会問題を解決する切り札となる可能性があると言われる理由でもあります。

でも、このトークで強調されているのは、むしろ、SIBを導入することで、プロジェクトにイノベーション、活力、そして柔軟性が導入される点。民間投資である以上、政府の補助金と異なり、「成果」が最も求められます。そのためには、官民NPOがセクターを越えて協働し、定量的な指標に基づいてプロジェクトをモニターし、必要であれば柔軟にプロジェクトの設計を変更して成果の達成を目指す必要があります。そこでは、プロジェクトの透明性、ステイクホルダーの関与、説明責任、そして成果志向のアプローチが求められます。これは、行政のソーシャル・セクターに対するアプローチを見直す契機にもなります。

NPMが進んでいる英国ならではのアプローチですが、日本に導入する際には、単にSIBの資金調達面だけではなく、このようなプロジェクトのガバナンスやアカウンタビリティなども含めて議論される必要があると改めて感じました。

http://www.ted.com/talks/toby_eccles_invest_in_social_change?source=facebook&language=ja

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