コミュニティ財団の新たなファンド・レイジング戦略

クロニクル・オブ・フィランソロピー誌が、コミュニティ財団の新たなファンド・レイジング戦略としてシリコンバレー・コミュニティ財団を取り上げています。

シリコンバレー・コミュニティ財団は、資産総額47億ドルで現在全米第12位の規模を誇るコミュニティ財団です。世界のハイテク企業が集うシリコン・バレーに立地するというメリットがあるとは言え、この規模は驚くものがあります。さらに、昨年は、フェイスブック創設者のザッカーバーグ夫妻からの10億ドルの寄附を受けて話題を呼びました。

シリコンバレー・コミュニティ財団の成功の秘訣は何でしょうか。それは、地道な対企業向けのマーケティングとサービスにあります。財団は、昨年1年で4,200件の寄附を集めました。その多くは、企業です。資金規模が小さくて専属の社会貢献部門を設立することが出来ない企業から寄附を受け、企業の意向を尊重しながらテーラーメイドな寄附プログラムを立ち上げたり、コンサルティング・サービスを提供する。このために、シリコンバレーを中心としたコミュニティのニーズを的確に把握し、スタッフの育成に努め、さらに海外への寄附プログラムを開発する。。。。これが同財団の成功の秘訣だというのが記事のポイントです。

日本でも、コミュニティ財団や市民ファンドが注目を集めつつあります。米国の成功事例、そのまま導入するわけにはいかないにしても、日本でのビジネス・モデルを考える上で様々な示唆を与えてくれそうですね。

https://philanthropy.com/article/Fund-Reaps-Windfall-After/153611

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