米国でも、現状に危機感を抱いている人たちは少なくありません。貧富の差の拡大、システミック・クライシスを引き起こした金融システム、とどまらない環境破壊・・・。成長、巨大資本、都市を中心としたシステムが破綻しつつあるという認識が広がりつつあります。
ネクスト・システム・プロジェクトは、このような危機感を背景に立ち上げられたプロジェクトです。米国と世界で支配的なシステムの問題を明らかにし、次のシステムの可能性を探ろうというプロジェクトは、ローカリズム、民主的参加、協同組合志向、地域環境への配慮などの諸原則に基づいて、より公平で社会的流動性が高く、健康で環境に配慮された社会の実現を目指しています。
このプロジェクト、メリーランド大学デモクラティック・イニシアチブが中心となって立ち上げられたのですが、賛同者には、ジェフリー・サックス教授、ノーム・チョムスキー教授、映画監督のオリバー・ストーン、さらに活動家のラルフ・ネーダーなどの著名人も名を連ねています。今後、このプロジェクトがどのように広がっていくか、興味深いところです。