ソーシャル・セクターにも、どんどん新たなテクノロジーが導入されています。インターネットの活用から始まって、スマート・フォンの導入により加速化され、現在は、IoTやロボット技術など、様々な分野で利用されています。
こういうテクノロジーをソーシャル・テクと呼び、毎年、ベスト１００を選んで公開しようというプロジェクトが、Nominet Trustが推進しているソーシャル・テク・ガイド・プロジェクトです。ウェブサイトにアクセスすると、１００の代表的なソーシャル・テクの情報にアクセスできます。分野別やテクノロジー別の検索も簡単で、利用されている場所もマッピングされているので、非常に分かりやすいサイトです。このサイトがプラットフォームになって、ソーシャル・テクが、より多くのユーザーやファンダーを見つけるのを促進することが出来ます。
それにしても、ソーシャル・テクの領域には想像力を刺激されます。モバイルを使った外国語教育や金融包摂、コンサルティング、検診などは、より専門化が進んでいます。また、IoTの導入により、災害予防や農産物の収穫管理などもより効率化されるようになりました。障害者を支援する義手や義足を３Ｄプリンタを使って生産できるシステムも開発されているようです。このようにテクノロジーがより効果的で効率的に社会的包摂やコミュニティ開発を現実化していくのが、現在のソーシャル・イノベーションの最先端なのかもしれません。
たぶん、日本でも、この分野に利用できる潜在的なテクノロジーは大量に眠っているはずなんですよね。それを、こうしたグローバルの活動の中に活かすための経営ノウハウや資金調達システムの整備が求められると思います。
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