NPO運営をサポートするデジタル・ツール共有サイト

NPOの運営において、デジタル・テクノロジーは今や欠かせないツールになりました。ファンド・レイジング、広報、アドボカシー・・・とほぼすべての領域において、デジタルなしで済ますことは出来ません。でも、どんどんと発展を遂げていくテクノロジーについて行くのは大変だし、これを追っかけている時間もない、というのがNPOの方々の本音だと思います。

英国のTinder財団が提供しているCommunity How Toという情報サイトは、コミュニティで活動するNPO、社会的企業、コミュニティ団体、社会福祉団体等々に、すぐに使えて便利なデジタル・ツールの情報を提供している便利なサイトです。ここにアクセスすると、以下の6つの領域が表示されます。

■コミュニティとの対話
■プロジェクト管理
■ボランティア・マネジメントとリクルート
■イベント管理
■ファンドレイジング能力向上
■アウトカムとインパクトの評価
■民主主義への参加

それぞれの領域で紹介されているのは、ほとんどが無料で提供されているアプリやクラウド・サービスです。その中には、GoogleアナリティックスやSkype、インフォグラフィックスのような見慣れたものもありますが、これ以外にも、Doodle(会議日程調整)、EasyFundraising(オンライン・ファンドレイジング・ツール)、Volunteer spot(ボランティア・マネジメント・ツール)、Survey Monkey(アンケート調査ツール)、Outcome Star(アウトカム評価ツール)など、様々なお役立ちツールが集められています。

このサイトのユニークな点は、ユーザーが自分たちで気に入ったアプリやツールの情報をこのサイトにアップしたり、ツールの使い勝手をレイティングしたりコメントしたり出来るところ。仲間内学習(P2P: Peer to Peer)サイトの役割も果たしているのでより参加意識が高まります。自分たちのNPOはこういう風に使って成功したという事例の紹介コーナーもあります。さらに、財団は、様々なトレーニング・プログラムもオフラインで準備しています。

こういうNPO向けの便利ツールを集約するサイト、日本でも一つほしいですね。自分たちの知識や経験を共有して、コミュニティ全体のパワーアップを図っていく、というところが魅力です。まさに、NPOのキャパビルで求められているものだと思うのですが。。。

http://www.communityhowto.com

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