今までご紹介した情報公開の流れを推進してきたのが、OMB Watchというアドボカシー団体です。日本の財務省に当たる米国行政予算管理局(OMB)の動きを常にモニターし、財政の透明化を求めて戦ってきたOMB Watchのような団体の努力が、現在の米国政府の透明性と説明責任の向上を実現してきました。
これは、ソーシャル・インパクト一般に言えることですが、結局、最も大きなインパクトを実現するためには、政府や大企業の行動を変えることに行き着くのですね。そのためには、アドボカシーという方法が最も有効です。米国においても、アドボカシーを巡っては、アドボカシー団体やそれを支援する団体双方に様々な制約がありますが、そうした制約を乗り越えてアドボカシーを行っていくためのネットワークも発達しています。日本でも、アドボカシー団体をいかに育てていくかについて、更に議論を深める必要があると思います。
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