ゲームで世界を変える!Games for Changeの挑戦

スマートフォンの普及でゲームの世界は進化しました。今では、低コストでネットワーク対戦型ゲームアプリが構築できます。ゲームは今や、単なる娯楽ではなく、教育やトレーニングのツールとしても活用されています。では、社会変革ツールとしてはどうでしょうか。

NYを拠点に活動するGames for Changeは、ゲームを通じた社会的インパクトを目指す非営利組織です。ゲームを通じた社会変革のために、調査研究、学生向けチャレンジ・イベントの開催、モデルとなるゲームのオンライン上での提供、ゲーム開発者向けの様々な支援やパブリック・イベントの開催などです。さらに、ソーシャルな課題を扱うゲーム開発のインキューべーションも行っています。

実際に、彼らのサイトを覗いてみると、本当に様々な社会的課題を取り上げたゲームがあることが分かります。陪審員の経験を通じた市民活動の理解、戦場の体験を通じた戦争の悲惨さの理解、シム・シティ環境版を通じた環境破壊への理解・・・、人権、ジェンダー、保健医療、貧困、難病治療、紛争、DV、環境など多様な社会課題を扱うゲームがオンライン上で無料提供されています。

一般NPOもゲームの活用に積極的に取り組んでいます。確かに、ゲームはアドボカシー型NPOにとって、パワフルなツールです。さらに、少額の課金を導入すれば、ファンド・レイジングのツールとしても有効です。実際、Games for Changeは、NPO向けに、ゲームを通じた戦略計画の策定や資金調達戦略の策定などのコンサルティング・サービスを実施しているとのことです。

6月には、ヨーロッパとアメリカでそれぞれ大会が開催されます。ヨーロッパ大会のテーマは、「移民」。今最も緊急な課題にゲームを通じてどのように取り組むのかが議論される予定です。アメリカでは、「バーチャル・リアリティの活用」を議論すると共に、「ニューロゲーム」「学習用ゲーム」「市民・社会課題」の3つのトラックで様々なパネルが開催されるとのこと。これも興味深いですね。

言うまでもなく、日本はゲーム開発ではトップクラスです。日本のリソースを活用してこの領域に入っていけば、プレゼンスを示すことが出来ると思うのですがいかがでしょう。どこか、財団か企業CSR室がイニシアチブを立ち上げないかな。。。

http://www.gamesforchange.org

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