最近、日本でも関心が高まっている「社会的インパクト債(SIB: Social Impact Bond)」。グローバルな動向に関心を持っておられる方も多いと思います。こうしたニーズに応えるため、これまで第一号案件の組成から、社会的インパクト債の発展を牽引してきたソーシャル・ファイナンスが、グローバルな動向をリアルタイムでフォローできるデータベースをオンライン上に公開しました。現時点で進行中の、世界15カ国60案件が掲載されています。調達資金額は、2億1600万ドルとのこと。
データベースには、マッピング情報も入っており、さらに各案件の実施国、開始時期、事業期間、投資家、資金提供者、事業者、中間支援団体、事業概要などの情報も掲載されています。これは便利!おそらく、今後、社会的インパクト債の調査や研究をしたいと思っている人達の基本的な情報ソースになるでしょう。
さらに、このデータベースは、国別、分野別、投資家別などでのソートをかけることも出来ます。日本の自治体の方で、これから社会的インパクト債の導入を検討したいけれどどんな分野で組成できるのだろうか、と考える際の参考情報としても利用できると思います。
残念ながら、現在、日本で進められている3件の事業は、パイロットのためデータベースに掲載されていません。出来るだけ早く、「パイロット」が取れて、日本の案件がこのデータベースに登録されると良いですね。