コミュニティ財団、というと、まず思い浮かべるのは、地域の福祉団体やNPOの活動を助成金を通じて支援するというのが一般的です。しかし、アメリカでは、現在、様々な形態のコミュニティ財団が発展しています。
例えば、サンフランシスコを拠点に活動しているREDFは、社会企業支援専門のコミュニティ財団。1997年に設立されて以来、50の社会企業に対する支援を行いました。その成果として、6500の雇用をコミュニティに生み出し、1億1500万ドルの収入を社会企業にもたらすという成果をあげています。
成功の秘訣は、明確なミッション(コミュニティにおける持続可能な雇用の確保)を持ち、これを達成するための厳格な審査基準を確立し、さらに一度サポートすると決めれば、プロジェクトベースではなく資産ベースでの巨額の支援を長期にわたって行う、という点にあります。インパクトを生み出すための戦略の明確化が、このような数字となって現れています。しかも、彼らは、こうしたノウハウをウェブサイト上で公開することで、他のコミュニティ財団の参加を呼びかけています。これからも、注目し続けなければならない団体の一つです。
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