クラウド･ファンディングについての話題をもう一つ。欧州クラウド･ファンディング･ネットワークは、最近、欧州におけるクラウド･ファンディング促進に向けた政策提言を発表しました。

提言では、まず、欧州の雇用のかなりの比重を社会企業や中小企業が占めていることから出発します。雇用の確保は、先進国共通の課題です。こうした企業の資金調達、特にスタートアップの際の資金調達において、大きな役割を果たすのがクラウド･ファンディング。これを産業として大きく育てていくことは、最終的に、欧州の雇用政策や社会保障政策の改善につながります。これを踏まえて、提言では、クラウド･ファンディングに関する規制の整備･共通化、利害関係者に対する教育啓蒙活動、そしてクラウド･ファンディングに関する調査の強化を提唱しています。

社会企業の促進は日本でも議論されています。ベスト･プラクティスの共有やインキュベーションも重要ですが、こういう形で社会企業を大きく育てるための資金調達メカニズムを構築することも重要な課題ではないでしょうか。

http://www.europecrowdfunding.org/Resources/Documents/FRAMEWORK_EU_CROWDFUNDING.pdf

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