「フラット化する世界」、「グリーン革命」、「かつての超大国アメリカ」などの著作で、現在の国際社会やアメリカの変化を明晰に分析し続けるトーマス・フリードマンが、最近のNYタイムズのコラムで面白い議論を展開しているので紹介しておきます。
フリードマンによると、現在は、技術革新が起きる度に生産性は向上するけれども雇用が失われるというジレンマを抱えた社会となっています。端的に言えば、技術革新で、単純労働は機会に代替され、また、新たな技術に適応できない人材は淘汰されるからです。では、どうすればよいか。時計の針を巻き戻すことは出来ません。この時代に合わせて個人が自己変革する必要があるのです。
そのためには、知能指数(IQ)だけではなく、情熱指数(Passion Quotient)と好奇心指数(Curiosity Quotient)を個人が高めていかなければならない、というのがフリードマンの議論です。PQもCQも、ソーシャル・イノベーションに不可欠な個人的資質ですよね。やはり、個人が変わらないと社会は変わりません。これ、結構気に入りました。
オリジナルの記事はこちらから読むことが出来ます。
http://www.nytimes.com/2013/01/30/opinion/friedman-its-pq-and-cq-as-much-as-iq.html
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