グラント・クラフトが面白いレポートを発表しました。その名も「次世代のドナー:フィランソロピーの未来を作る」です。現在、20歳から40歳までの「フィランソロピスト」を対象にインタビュー調査をし、彼らの寄附行動を分析したもの。これらの世代は、上の世代に比べて、(1)受け身ではなく、より積極的に様々な課題にコミットしようとする、(2)フィランソロピー産業を所与のものとし、コンサルティングなどを積極的に活用する、(3)情報収集の方法として、ソーシャル・メディアを活用した同世代のネットワークを重視する、等々です。
フィランソロピー文化が一般的でない現代日本から見ると、20代から30代のフィランソロピストと言われてもピンと来ないかもしれません。しかし、米国では、資産家は子供の頃から寄附に関する教育を受け、早い人間は10代から家族財団や家族フィランソロピー活動に参加するのです。その経験と人脈は、もちろん、彼らのその後のキャリア形成やビジネス開発にも役立ちます。そして、こういう調査は、ファンド・レイジングの専門家やコンサルタント会社に共有され、「フィランソロピー産業」の新たなターゲットのプロフィリングに活用されていきます。
日本にも、フィランソロピーが文化として共有され、産業として発展するような時代が来ると良いですね。
http://www.grantcraft.org/index.cfm?fuseaction=Page.ViewPage&pageId=3749
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