今年もアカデミー賞が発表されました。作品賞や監督賞などの商業映画の影に隠れてしまっていますが、短編ドキュメンタリー賞を受賞した作品「Inocente」は、ホームレスの女の子がアートを通じて成長していく姿を描いた感動的な作品。米国では、45人に一人の子供がホームレス状態にあるという深刻な現実があります。映画は、ヒスパニック系のホームレスの少女が、ARTS(A Reason To Survive)というアートを通じて子供達の成長をサポートするNPOのプログラムに参加し、自分を取り戻していく姿を描いています。
報道によると、この映画は、ARTSが映画監督に持ち込んで制作されたとのこと。既に、InocenteはMTVでもiTuneでも公開されており、今回のアカデミー賞受賞により、さらに上映の機会が増えるだろうと思われます。映画の公開により、米国における10代のホームレスの存在が改めて注目を集めました。また、ARTSの活動も一般に知られるようになり、活動に対する寄附金が増加したとのこと。ドキュメンタリー映画というメディアが持つアドボカシー・パワーが今後、注目を集めそうです。
http://www.mtv.com/videos/misc/822043/inocente-trailer.jhtml?xrs=share_copy
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