Participant Media:映像メディアを通じたソーシャル・インパクトの追求

アカデミー賞に関連した話題をもう一つ。惜しくも作品賞は逃したものの、主演男優賞を受賞した「リンカーン」は、奴隷解放のために戦うリンカーンとその賛同者達を描いた作品です。

ジェフ・スコールが設立したParticipant Mediaは、この「リンカーン」を通じて、高校生が奴隷制に関する歴史的理解を深めると共に、リーダーシップや市民参加について、 学ぶことができるよう、カリキュラム開発を進めています。これはParticipant Mediaが取り組んでいるソーシャル・アクション・キャンペーン・プログラムの一つです。また、Participant Mediaは、自らドキュメンタリー映画の制作にも取り組んでいます。有名なものが、アル・ゴア元副大統領が地球温暖化の進展に警鐘を鳴らした「不都合な真実」の制作。このようにParticipant Mediaは、映像メディアが持つ影響力を最大限に活用して、様々な課題についてのソーシャル・キャンペーンを展開しています。

面白いのは、Participant Media自身は、営利団体であるという点。もちろん、NPOとの協働のために、別途財団も持っていますが、基本は、 活動を通じてきちんと収支が取れるようにしています。その背景にあるのは、しっかりした内容のものであれば、観客は来るという新年。営利と非営利という法的ステイタスにこだわることなく、ソーシャル・インパクトを実現するために様々な方法を組み合わせるという、ジェフ・スコールらしいユニークなアプローチがここにも感じられます。

http://www.participantmedia.com

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