社会進歩指標(Social Progress Index)はポスト2015/SDGのスタンダードになり得るか?

先ほどご紹介した「フィランソロピーとポスト2015」会議で議論されたトピックの一つが、ポスト2015や持続可能な開発目標(SDG)の進展を図る共通指標をどのように設定するか、という点です。分かりやすい指標が設定され、毎年、国際機関などを通じて達成度が公開されれば、財団、NPO/NGO、各国政府開発機関や国連機関が、それぞれのキャパシティにおいて目標達成に向けて協力することが出来ます。

会議で話題になったのは、先日のスコール・ワールド・フォーラム2013で立ち上げ発表がなされ、現在、ベータ版が公開されている社会進歩指標(Social Progress Index)です。各国のベイシック・ヒューマン・ニーズの充足度、保健医療へのアクセス度、教育、環境、生活水準向上の機会などを指標化したものです。すでにウェブサイト上では各国の指標が出されています(日本は、8位)。

この指標の元となるデータは何か、国連人間開発指標との相違は何か、等々、いろいろと議論があるところですし、また、今後、ポスト2015に向けた議論が活発になり、共通目標についての合意が形成される過程で何を指標に入れるかも議論される必要がありますが、とりあえず、たたき台となるものを提供してくれている点で評価できます。マイケル・ポーターやマシュー・ビショップが諮問委員会委員に入っており、また、ロックフェラー財団会長のジュディス・ロダンも委員に入っています。 ご関心がある方は、以下のサイトをご覧下さい。

http://www.socialprogressimperative.org

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