先日、コーエン卿の社会的インパクト投資ウェビナーを紹介した際に少し触れましたが、どうやら、英国政府は、6月に英国で開催されるG8サミットで、社会的インパクト投資と社会的インパクト債券の推進に向けて、本気で取り組んでいるようです。
確かに、社会的インパクト投資も社会的インパクト債券も、英国がモデル発祥の地。また、言うまでもなく、ロンドンのシティはグローバル金融の中心です。社会的インパクト投資を英国発の新たな公共政策モデルとして積極的にG8で打ち出し、英国を軸に新たな国際的マーケットを創出するというアイディアは悪くありません。
英国の取り組みを考える上で参考になるのが、今年1月に英国内閣府とオックスフォード大学サイード・ビジネス・スクールがまとめた報告書「社会的投資マーケット:イノベーションと実施における公共政策の役割」です。現在の社会的インパクト投資の国際的動向、英国の先進的取り組み、そして政府に期待される役割が分かりやすくまとめられています。さて、G8サミットでどのような構想が打ち出されるか。英国よりはるかに公的債務の対GDP比が高い日本に取っても、重要な課題です。
http://www.sbs.ox.ac.uk/newsandevents/news/Documents/SocialInvestmentSymposiumreport.pdf
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