これも少し古い情報ですが、5月に英国政府は、「社会的企業:マーケット・トレンド2012」という報告書を発表しています。
これによると、広義の社会的企業は全中小企業の24%を占める688,200団体。雇用者数は2,136, 600名。総収入は1,628億ポンドとなっています。特徴としては、他の中小企業に比べて、比較的、女性経営者が多く、また低開発地区や農村で活動している割合が高いこと。業種としては、食品、健康、芸術・レジャーなどの割合が高く、製造、建設、情報コミュニケーション、ビジネス・サービス、運営管理サービスなどの割合が低いという結果が出ています。
興味深いのは、社会的企業が直面している課題。英国の社会的企業が求めているのは、ビジネス経営に関するコンサルティングやトレーニングではなく、資金へのアクセスだという結果が出ています。明らかに、英国の社会的企業は経営面で成熟しつつあり、スケールアップのための投資資金を求めていると言うことでしょうか。日本の今後の社会的企業の発展を考える上でも参考になる情報だと思います。
https://www.gov.uk/government/publications/social-enterprise-market-trends
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