米国企業の社会貢献2012

クロニクル・オブ・フィランソロピー誌が7月14日付の記事で、2012年度の企業フィランソロピー動向調査の概要を発表しました(調査対象106社)。

これによると、米国主要企業は、2009年のリーマン・ショックで寄附レベルを急落させた後、3年間にわたって寄附金額を緩やかに増加させており、2012年には2.7%増の53億ドルを寄附しました。寄付額は、2011年の税引き前利益の平均0.8%。企業収益が回復しているのに対し、寄附率は1%を切っている点は気になります。

これ以外の特徴としては、

1)今までトップの座を占めていたウォルマートが2位に転落(3.12億ドル)し、ウェルズ・ファーゴがトップに(3.16億ドル)

2)1億ドル以上の寄附をした企業は14社。全体の平均寄付額は2500万ドル。

3)現金寄附よりも現物寄附(サービスを含む)の伸び率が高い。現物寄附を含めた寄附の伸び率は20.2パーセント増の186億ドル。

なお、クロニクル・オブ・フィランソロピー誌の調査は大企業しか対象にしていませんが、先日、紹介したギビングUSAは中小企業も対象にしています。これによると、企業寄附は前年度比9.9%増の181.5億ドルとのこと。中小企業も積極的に企業フィランソロピーに取り組んでいる姿が伺えます。

http://philanthropy.com/section/Corporate-Giving/449

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