経済成長が著しい新興国では、どんどんと革新的なフィランソロピー手法が導入されつつあります。その中でも、最もダイナミックなのは中国だと言えるでしょう。ここ数年間で、企業フィランソロピーも助成団体も急速に発展しています。

とりわけユニークな活動をしているのが、2006年に設立されたNPI (National Philanthropic Initiative)というコンサルティング団体。現在、中国10都市に展開し、年間400万ドルの事業予算で活動。これに加えて、政府や他財団からの資金4000万ドルを使って様々なNPO支援も行っています。また、2009年には上海連帯財団というコミュニティ財団を設立し、一般からの寄附金を集めてNPO支援を行う仕組みを立ち上げました。

彼らの活動は、ベンチャー・フィランソロピー支援からNPOのキャパシティ・ビルディング・サポート、CSRコンサルティング、ファンド・レイジング、調査研究、ネットワーキング、コミュニティ・サービス・プラットフォームの提供と多岐にわたっています。フォード財団、アジア財団、ブリティッシュ・カウンシル、世界銀行、JICAなどのグローバルな支援団体とパートナーを組み、中国のフィランソロピーに革新をもたらそうとしているNPI。今後の活動が注目されます。日本にもこういう団体が出来るといいのですが。。。

http://www.npi.org.cn/english/index.php

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