情報ボックスでも何度も取り上げていますが、ビッグ・データを使ったマッピングは、多様なアクターがそれぞれの棲み分けを図りつつ協働していく上で、基本となる重要なツールです。これは開発協力の分野でも例外ではありません。
アフリカ開発銀行が今年3月に立ち上げたOpen Data for Africaは、その先駆的な事例です。ここにアクセスすると、アフリカ各国の人口や失業率、年齢構成などの基本データを概観できますし、またアフリカ開発銀行が今までの調査で蓄積した様々なデータ(農業、牧畜業、社会企業家などの各種データ)を加工しやすい形でダウンロードできます。国際機関が持っているデータをこのような形で公開するという動きは、世界銀行も推進していますが、こういう形のデータは、調査能力が限定される助成財団や開発協力NPOにとっては、ありがたいですね。
もちろん、これは日本でも同様です。日本のNPOセクターの発展のために、日本政府はぜひ日本の情報をビッグ・データとして公開して欲しいですね。また、JICA も、自分たちが蓄積してきた開発協力に関するデータを積極的に公開して欲しいと思います。
http://www.afdb.org/en/knowledge/statistics/open-data-for-africa/
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