PNCバンクが、コミュニティ支援のための企業フィランソロピーとしてユニークな活動を行っているのを見つけました。その名もNeighborhood Wish-list。うまい訳が見つかりませんが、「ご近所にほしいもの実現」プロジェクトとでも訳せるでしょうか。コミュニティの発展に寄与すると思われるプロジェクトをPNCバンクが公募します。先着2500プロジェクトの中から選ばれた100プロジェクトに対し、PNCバンクが1件あたり500ドルを上限に支援すると言うプログラム。実際の運営はNPOが行います。
選ばれたプロジェクトも、草の根の心温まるものが多いです。例えば、デラウェアの草の根団体は、薬物療法で癌を治療している患者にボランティアグループが毛糸の帽子を贈るというプロジェクトを実施。薬物療法を受けると寒気を感じるので何とかサポートしたいというものです。また、Grow Your Wild Oatsというプロジェクトは、15歳の少年が、ホームレス避難所の子供達に、野菜の栽培と料理の仕方を教えるというユニークなプロジェクト。こういう草の根レベルで他人をサポートしようというプロジェクトにPNCバンクが支援しているわけです。
考えてみれば、100件×500ドルで5万ドルです。NGOへの管理委託費を入れても、10万ドルから20万ドル程度の予算規模でしょう。PNCバンクのような企業にしてみれば、例えば広告費に比べるとほんのわずかな額です。でも、この広報効果は絶大ですね。企業イメージも確実に上がります。草の根をターゲットにした企業フィランソロピーの好例だと思いました。
http://pncneighborhoodwishlist.com/submissions_filled
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