アジア・ベンチャー・フィランソロピー・ネットワークとアーネスト&ヤングが共同で作成した報告書「インドにおけるベンチャー・フィランソロピーのエコ・システム開拓」が、非常に包括的な調査だったのでご紹介しておきます。
ベンチャー・フィランソロピーの動きは、アジア全域に広まりつつあります。しかし、これが制度化されるためには、エコ・システム=生態系を構築する必要があります。一群の志あるベンチャー・フィランソロピストの活動だけでは動きは広がりません。
報告書は、このような観点から、エコ・システムの担い手として、資金の出し手、資金の受け手、資金仲介団体、プロフェッショナル・サービス提供者、学術教育機関の5つのカテゴリーを設定し、インドにおける主要なアクターの活動を分析しています。
その上で、報告書は、(1)ベンチャー・フィランソロピーとベンチャー・キャピタルの戦略的パートナーシップの形成、(2)学術教育機関における専門家育成のためのトレーニング・プログラムの強化、(3)ベンチャー・フィランソロピーの対象となる営利・非営利のハイブリッド型組織への新たな法人格の付与、の3つを提言しています。
この提言、日本のベンチャー・フィランソロピーの今後の発展のためにも色々と示唆を与えてくれると思います。それは、同時に、社会的企業をセクターとして発展させることも意味します。
http://www.avpn.asia/downloads/AVPN%20EY%20VP%20landscape.pdf
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